ジャガイモのきた道 - 山本紀夫
私が担当しているクライアントさんに、ジャガイモを扱われておられるクライアントさんがいらっしゃいます。だからなのか、一際目に止まる本だったので、面白半分手に取ってみました。
その名の通り、これはジャガイモの本。ジャガイモをここまで分析した本はなかなかないと思います。マニアックな本だけど、なかなか面白かったです!
ジャガイモの起源は中南米と言われています。
実は昔、ジャガイモは「悪魔の植物」と言われ、人に嫌われた野菜の一つでした。最初に食べた人たちがお腹を壊したり、苦しみました。
ジャガイモには大きくわけて2種類の栽培種・野生種と呼ばれるタイプがあります。
昔は後者の野生種と呼ばれるタイプの芋がどこそこに生えて、実(み)が小さい割にソラニン(ジャガイモの毒)を多く含む「食べられない植物」と思われていた植物でした。
ある時、中南米に住む人たちは"気候の特徴"を生かした「毒抜き」技術を開発します。
中南米の山脈の標高の高いところでは昼夜の温度差が高く、昼間は20度くらい、夜はマイナスになる程ガラッと変わります。
水分を多く含むジャガイモは中の水分が固まって夜カチコチになります。
昼間暖かくなるタイミングで、この水分が溶け始めるのでこの時一斉に人の足で踏みつぶして水分を出します。
ここで一緒に毒素も流れ出し、身の食べれる部分だけ残すことができるわけです。
水分を抜くと3分の1くらいの大きさになるっぽいですが、腐りにくいので長持ちして交易品として扱われました。
今でこそスーパーに当たり前に並んでいる芋ですが、最初は踏みつぶして食べるところから始まり、だんだんと突然変異で大きい芋や毒素の少ない芋ができて、品種改良しながら今の「男爵いも」や「メイクイーン」などの品種が確立されました。
昔はあんまり私もジャガイモ好きじゃありませんでした。なんかゴツゴツして、別に美味しくないなぁと。
大人になってから大好きになった。
ある広島の友人が作ってくれた広島風のお好み焼きにじゃがいもと牡蠣が入っていてそれがとても美味かったのを覚えております。
ドイツに行って、ビールとじゃがいも、ソーセージ、なんて食ってみたいなー。
ジャガイモが食べたくなる本ですよ(^^)
おすすめの1冊です。
書評 - 危険な愛人マタハリ 今世紀最大の女スパイ
タイトルが面白そうで手に取りました。
「マタ・ハリ」という人は1900年代に入ってから諜報活動(国どうしの秘密情報をこっそり探る人)をしていた踊り子・ストリッパーです。
この人は一言で言うならかなりの「悪女」。
国のトップとも言える偉い人たちと一夜を共にしては、国を動かす重要な情報を握り、
口止め料をもらう。そんなことを繰り返し、繰り返し。
最後には、 戦争犯罪人容疑でフランス政府に捕まって40歳半ばの若さでフランスで処刑されました。
ただ、実際にはマタハリが犯したであろう戦犯の証拠は全然ないそうです。
最後まで「私はやってない!」と主張し続けます。
歴史の教科書に出てくるような、大きく時代を動かす歴史的人物ではありませんが、ドラマティックな人生を送る疑似体験できて、とっても面白い本なのでオススメです。
一番面白かったのは、不謹慎だけど最期の描写。
処刑される当日、綺麗に化粧を塗り、身だしなみを整え、独房から処刑台まで凛として歩き、処刑台に向かいます。
登った台の2時と10時の方向からは、2人の処刑人によってマタハリに銃が向けられています。処刑人の「撃て!」の掛け声の瞬間、マタハリは二人の処刑人に向かって投げキスをしたそうです。
ちょっと最期がかっこよすぎる気もするけどねー!!
この手の本は書き手の文才一つでピカピカ光るよな、と思います。
Amazonで中古で買えますよ(^^)読んでみてください!
Amazon.co.jp: 危険な愛人マタハリ―今世紀最大の女スパイ (20世紀メモリアル): ジュリー ホィールライト, Julie Wheelwright, 野中 邦子: 本
おやすみなさい。
2016年
ライブドアブログから引っ越しました。
遅れましたが、あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。
2015年はキャリアの転機でした。
大学卒業してから4年間、Webのマーケティングのコンサルティング会社で、SEM・UI, UX改善の仕事をしておりましたが、2015年の7月から株式会社OCEAN'Sという会社で働いています。
それから結婚式が多い年だった。みんな呼んでくてれてありがとう(^^)
一時はもう熊本に帰ろうか悩んだなぁ。
父は帰省するたびに早く帰ってこいと言います。嬉しいけど、なんか色々ダメになる気がして、熊本に帰る選択は一時はなしとすることにしました。
今年は僕も30歳になります。
今日は成人の日だけど、僕もいよいよ2分の3成人式です。(そんなのありません!おっさんや!)
北九州以上に、いい意味で暴れます。
今年は4つを重点的に頑張りたい。
1. 読書
年を重ねるごとに本が好きになってます。
食の事を全く知らなくて「江戸の食文化」「牡蠣礼賛」「ビール大全」「じゃがいものきた道」...こんな感じで食べ物を切り口に12月は読みました。
読書は別に頑張らんでもするんだけど、どんどん書評書いてアウトプットしていこうと思います。
2. プログラミング
Pythonが結構良さげ。少し書いてみたけど、Railsよりいいかもしれない。
管理画面がすごく楽にできて、何より超はやい。
Googleが2015年リリースしたtensor flow。何か一つ作ってみようかとGithubにリポジトリをとりあえず作る。
3. 仕事
新しい仲間とたくさん後輩ができました。
ソロで突っ走って頑張るのではなくて、会社が大きくなるようにいろんな人を巻き込める働き方が出来ればと思っています。
「挨拶をしっかりやること」「嫌な事から絶対に逃げないこと」
ポイントはこれ!
当たり前の事を徹底的に、泥臭い事ほど後輩以上に、しっかりやり抜けるビジネスマンになりたいと思います。
4. 遊び
今思えば、東京に来て5年間まったくと言っていいほど、遊ばんかった。
六本木、新宿、麻布、いっぱい大人の街があるけれど、実際ほとんど行ったことない。
今年は行ってみようか!あとは海外旅行に行きたい。
20代最後の年、飛躍しまっせ!