書評 - 危険な愛人マタハリ 今世紀最大の女スパイ
タイトルが面白そうで手に取りました。
「マタ・ハリ」という人は1900年代に入ってから諜報活動(国どうしの秘密情報をこっそり探る人)をしていた踊り子・ストリッパーです。
この人は一言で言うならかなりの「悪女」。
国のトップとも言える偉い人たちと一夜を共にしては、国を動かす重要な情報を握り、
口止め料をもらう。そんなことを繰り返し、繰り返し。
最後には、 戦争犯罪人容疑でフランス政府に捕まって40歳半ばの若さでフランスで処刑されました。
ただ、実際にはマタハリが犯したであろう戦犯の証拠は全然ないそうです。
最後まで「私はやってない!」と主張し続けます。
歴史の教科書に出てくるような、大きく時代を動かす歴史的人物ではありませんが、ドラマティックな人生を送る疑似体験できて、とっても面白い本なのでオススメです。
一番面白かったのは、不謹慎だけど最期の描写。
処刑される当日、綺麗に化粧を塗り、身だしなみを整え、独房から処刑台まで凛として歩き、処刑台に向かいます。
登った台の2時と10時の方向からは、2人の処刑人によってマタハリに銃が向けられています。処刑人の「撃て!」の掛け声の瞬間、マタハリは二人の処刑人に向かって投げキスをしたそうです。
ちょっと最期がかっこよすぎる気もするけどねー!!
この手の本は書き手の文才一つでピカピカ光るよな、と思います。
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Amazon.co.jp: 危険な愛人マタハリ―今世紀最大の女スパイ (20世紀メモリアル): ジュリー ホィールライト, Julie Wheelwright, 野中 邦子: 本
おやすみなさい。