アウトコースハイのボール球
先日、30歳記念同窓会をやろうという連絡が中学校の同級生からあり、今年の夏は久しぶりにお盆を熊本で過ごします。
GW、お盆、正月って飛行機が高すぎる(><)人は混むしなぁ。
なので、いつもちょっとずらして地元に帰るようにしているのですが、今年は8/14に同窓会をやるってことで少しゆっくりしようかと思います。
15年も前になるけど、中学校生活は鮮明に覚えております。
ホウキで叩き合って職員室で正座をさせられたり、殴り合いのケンカをして職員室で正座をさせられたり。
校内放送で呼ばれて正座をよくしておりました。
それから鬼のような野球部の先生のもと、野球漬けでした。
先生に怒られる恐ろしさ7割、遠くまでかっ飛ばせるようになりたい思い3割で、ほぼ毎日300回自宅で素振りもしました。
よーやったなぁと思う反面、もう少し頭を使って効率よくやれたんじゃないか、とか、大事な所でミスしたなぁとか、不格好で恥ずかしいシーンが今でもふと頭をよぎり、布団に潜り込みたくなる時があります。
当時僕はキャッチャーをしていました。
その時の思い出を一つ。
キャッチャーというポジションは「試合に勝つとピッチャーが褒められ、負けるとキャッチャーが怒られる」という損な役割である一方、人として成長させられる要素があります。
バッターに合わせて野手を微妙に動かしたり、ピッチャーの調子に合わせて声かけたりしたこと一つ一つの積み重ねで試合の流れが大きく変えられる面白いポジションです。
バッターが構えた時に苦手そうなコースを予測したり、前どこに打ったのかを覚えておいてグローブを構えますが、これがまぁ上手く出来なかった。
あまりにも上手く出来なさすぎて、監督に「今日は1番から9番まで全部俺が教える。どこに構えるか悩んだ時は俺の方を見ろ。」と、ベンチから構えるコースをサインで教えてもらっていたほどでした。当然褒められたことはほとんどありません。
ある夏のR中学校との試合の事。
ランナー1,2塁でバッター大柄の当たっている4番右打者。カウント2-2。
これは超やばいと思いながら、監督をちらっと見るわけですね。
「インコースに構えなさい」というサイン。
その時の感覚を非常に鮮明に覚えているのですが、絶対に間違っている気がしたんですね。根拠もないし、ただ直感的に打たれる気がした。
僕はサインに背いてアウトコース高めのボール球に構えました。ピッチャーの球は僕の構えた所に来て、空振り三振。
サインミスで怒られる事はありましたが、サイン無視なんてもっての外な監督だったので恐る恐るベンチにもどりましたが、
「良い采配だった」
と一言。
その試合依頼、ピンチの時に監督を見てもコースを教えてくれなくなりました。あれは一体なんだったのか。
その試合、何十球も投げていたピッチャーからも「あのアウトハイ良かったよね」って後から言われるほど。たった1つの采配が良かったって言われるのは、キャッチャー冥利に尽きる言葉ですねぇ。
フィールドのプレイヤーが自分で考えて判断するって大事なんだなと思った思い出の一球です。試合するのは監督ではないのだ。
働くようになって、現場で困った時はよく思い出すシーンです。
まだまだやなぁと凹む事のほうが多いけれど、20代のあと少し、30歳を迎えた後もどんどん前進していきたいと思います。
3連休楽しんでくださいね!