鍬農雅友blog

32歳/都内在住/読書がライフワーク

引っ越し屋さんの営業マンに即決させる方法

つい先日、引っ越しの手続きを終えたので書いた。

 

2、3月といえば異動や引っ越しの季節だ。

専門の会社に頼んだことがない人は、「一体いくら請求されるんだろう...」と不安ではないだろうか。そこで今日は自分なりの交渉のポイントを書いてみた。

 

ちなみに今回ご紹介するのは、こちらが「即決する」のではなく、相手に「こちらの納得行く金額で即決させる」手ほどきである。


全て無料。怪しいサイトへの誘導等は一切ないので、どうか安心して読み進めていただきたい。

 

つい先日、某引っ越し会社さんに見積もり依頼し、最終的にトータル税込16万となった。以下が要件である。


引越日:2018年3月上旬

交渉日:2018年1月下旬

引越区間:東京23区 → 熊本県熊本市南区

世帯:私と嫁の2人家族

物品:ソファー、冷蔵庫、シングルベット、机、洋服、、、など2人分の一般的な生活用品一式

 

果たしてこの条件で16万が高いのか安いのか、私は引っ越し屋ではないので実際にかかる原価がどれほどのものかを知らない。が、以下のような記事を見ると、繁忙期のこの時期に大変いい買い物をしたと思っている。

 

toyokeizai.net

 

ちなみに私は商談の場にいたわけではなく、LINEで妻にいくつか指示しただけだ。

当然引っ越し屋さんにゴネたわけでもなく、即決してお帰りになった。

 

これ以降は上記を踏まえた上で、ご興味のある方のみ読み進めていただきたい。

 

ーーー

これから書くことを参考にしていただければあなたも必ず上手に引っ越しの交渉ができる。ポイントは2つ。

 

  1. 「引っ越し」という商品を知る
  2. 引っ越しの候補日を多く持っておく

 

是非参考にしていただければ幸いだ。

 

1.「引っ越し」という商品を知る

引っ越し費用って、結局いくら請求されるのか分かりにくいが、仕入れ(原価)はおおよそ類推できる。

 

  • トラックの燃料代 
  • 人件費

 

この2つだ。したがって長距離引っ越しほど、燃料代も人件費も上がるので請求金額も大きくなる。これは仕方ない。しっかりお支払いしよう。

 

次に「繁忙期は高い」と言われる件だが、繁忙期と仕入れ値に依存関係はない。3月引っ越しが多いのは単なる「世の中の事情」であって本来引っ越し費用とは無関係である。

 

だから◯月だからと言って高くなるものではない。ただし「繁忙期」の考え方は会社によって異なるはずなので、見積りが高くなるのも視野に入れておく必要があるだろう。

 

それから運ぶ量だが、当然これも少ないに越した事はない。電子レンジ1個トラックに乗るか否かで大きく変わらない事は分かるが、トラックの容量を取る事は「コスト」と考えられる。まとめると、

 

「移動距離」「時期」「運ぶ量」

 

この3変数をコントロールする事で引っ越し費用は小さくなる。

 

まずは時期をずらしたり、不要なものを捨てたり、とやってみよう。

 

2.引っ越しの候補日を多く持っておく

1で行くと私の場合、

 

「長距離(東京、熊本区間)」「繁忙期(3月)」「2人分の生活用品」

 

と、難しい条件だったのでもう一捻り考えないといけなかった。

そこで彼らが「どうやったら儲けが出せるか」を考えてみたが、すごく単純でトラック1回で運ぶことだと気づいた。

 

以下のようなX社の引っ越し予定表があるとする。

 

◾︎東京 - 熊本区間の工程表

日程 A日程 B日程
お客さま 1世帯 -
運ぶもの 机、ソファー、冷蔵庫、洋服一式 -
見積り 30万 -
仕入れ(原価) 15万 -
利益 15万  

 

既に予定が入っている「A日程」とまだ予定が入っていない「B日程」。あなたはどちらの日にちを選ぶだろうか。

 

私なら迷わず既に予約が入っている「A日程」を選択する。勘の良い方はもうお気づきだろう。

 

もっと分かりやすく書く。

この場合、引っ越し会社さんはB日程で25万で販売するより、A日程で15万で販売した方が儲けが出せる。

 

表:A日程を選択した場合の引っ越し会社さんの儲け

日程 A日程 B日程 引っ越し屋さんの儲け
お客さま 1世帯 + あなた -
運ぶもの 机、ソファー、冷蔵庫、洋服一式 × 2 -
見積り 45万 (30万 + 15万) -
仕入れ(原価) 15万 -
利益(儲け) 30万 0万 30万

 

表:B日程を選択した場合の引っ越し会社さんの儲け

日程 A日程 B日程 引っ越し屋さんの儲け
お客さま 1世帯 あなた
運ぶもの 机、ソファー、冷蔵庫、洋服一式 机、ソファー、冷蔵庫、洋服一式
見積り 30万 25万
仕入れ(原価) 15万 15万
利益(儲け) 15万 10万 25万

 

このように我々に案内される金額は10万円も少ないに、会社の利益が大きくなるという事が起きる。このカラクリに気づかない人は、不親切な営業マンだと上手に交渉することが出来ず結果大きな金額を払わなければならないだろう。

 

よって引っ越し計画を立てる場合は、最初から引っ越し日を決めておくのではなく、候補日をたくさん持っておいた上で、引っ越し屋さんに相談してみましょう。

 

繁忙期であろうがなかろうが、これを知っているだけで納得のいく金額であなたも引っ越し相談をできるようになるはずだ。

  

今回ご相談した引っ越し会社の営業の方はこの事実を教えてくださり、大変親切な方だった。また今後もお願いしたいと思う。

 

最後に絶対にやってはいけない事をお伝えしておく。引っ越し屋さんに「不当な値切り交渉」をすること。相手にも事情があり、商売がある。

 

受ける側にも気持ちよく仕事をしてもらうために大人気ない交渉は避けましょう。