鍬農雅友blog

32歳/都内在住/読書がライフワーク

なぜコウモリは夜飛ぶのか

昔、コウモリと野ネズミがいました。

コウモリは野ネズミと仲がいいふりをしていたけど、実は野ネズミのことが嫌いでした。

 

夕食を共にしていたある時、野ネズミは料理上手のコウモリに尋ねました。

 

野ネズミ「君のスープは美味いな。僕にもレシピを教えてくれないか」

コウモリ「明日教えようじゃないか」

 

この夜、コウモリは2種類のスープを仕込みました。

1つは今日振る舞った美味しいスープ、もう1つはそれに似せたお湯の入ったスープ。

 

翌日の夕食でコウモリは野ネズミにこう伝えました。

 

コウモリ「実はこのスープのダシ、それは僕自信なのさ。まぁ見ててくれ。」

 

そう言うと、コウモリは熱さに堪えてお湯の入ったスープにジャブっと浸かり、すぐにでました。野ネズミが見ていない隙に、いつもの美味しいスープとサッと入れ替えて食卓に出しました。

 

コウモリ「野ネズミよ、君も家に帰って自分で美味しいダシをとってみたらどうだい」

 

翌日の夕方、野ネズミは言われたとおりに鍋に飛び込むと、そのまま火傷で死んでしまいました。野ネズミの妻はそれを見て悲しみ、「全てコウモリのせいなんです」と頭領に告げました。

 

頭領はカンカンに怒り、コウモリ逮捕命令を出して街中でコウモリを探しますが結局見つけることは出来ませんでした。

 

コウモリは木の裏の高いところにじっとして身を潜めていました。時々お腹が空くので夜にコッソリ隠れ家から出て餌を取るようになりました

 

これが僕らが昼間にコウモリを見ない理由です。

ーー

 

以上、端折って書きましたが、これはアフリカの神話と伝説に記されている「なぜコウモリは夜飛ぶのか」という話の一説です。いやーすごい面白い。

 

ギリシャ神話は神さま主体の内容、アフリカの神話は動物や虫主体の神話となっています。

 

なんとなく動物にはキャラ設定があって、

クモ、ウサギ、コウモリあたりは悪知恵を持ったキャラ。

リスやゾウは正義感のあるキャラのようなでした。

ヘビは人に恐れられてそう。

御馳走はカボチャ、ヤシ酒。

 

教訓や言い伝えが分かりやすくて楽しく書いてあります。

メリークリスマス!