鍬農雅友blog

32歳/都内在住/読書がライフワーク

銀座の話

同窓会に参加した時、やたらお酒を振る舞うのと会話が上手な女友達がいた。

 

普通の大衆居酒屋なのに、店員さんが持ってきたお冷をいちいちマドラーで混ぜて渡してくれたり、僕のコップに露が付くなり絶妙のタイミングでお絞りで吹いて渡してくれる。

 

そして他人の話を引き出すのが異常に上手い。

アハハ!そうだよねーと僕の話に合わせながらも、反対側で隣の男のタバコに火をつけている。その間「こいつ話全然聞いてねぇな」と思わせる素振りが全くなく、嫌気が感じられない。

みんなはあんまり気づいていないけど、場は完全にこいつに制圧されている。キャバクラ嬢か?なんか違うような。

 

僕は只者じゃないだろうと問いただした。

隠すことなく教えてくれたが、数年間東京・銀座のホステスとして働いていたという。

「家賃は自分の歳と同じくらいのところに住んでたねー」といい、仕事上のお付き合いやストレス発散でお金をたくさん使ってしまい、貯金はないらしい。

 

学生時代は一回り上の人と付き合ったり、マセガキでテングなやつだなと思っていたが、角が取れてすっかり大人の女性になっていた。同級生ながら関心した。

そして常に2手3手先、周りの事を考えて動ける彼女が光って見えて、すごい遠くにいる気がした。

 

「銀座はすごい街よ」

彼女はそう言う。僕の場合は、勤め先が東銀座にあったのでたまたま毎日銀座近辺の街を歩くことが出来た。

銀座の「昼の顔」しか知らないので、彼女の半分も知らないはずだが、すごい街というのは同感である。

 

銀座は全体的に気品のある街である。

過去4年間「渋谷」勤務していたので、渋谷との違いはよく分かる。

客層が全く異なり、「◯◯デモ隊」や「ハロウィンの仮装パーティ」も見ないし、年末年始のカウントダウンも行われない。朝方酔いつぶれて道に寝ている人もいなければ、強面の客引きの兄さんもほぼいない。

  

銀座の街は、夜な夜な着物を来た人が現れる。

位(くらい)の高そうな人が、そういうママのいる店にスッと入っていく。うわーどんな人が入ったんやろうと、つい貧乏根性でジロジロ見てしまう。

 

それから銀座といえば、やはり高級鮨屋だ。

正直、夜は目が飛び出るほど高くて、僕は恐ろしくて入れていない。

ただ、ランチはそうでもない。¥2,000 〜 ¥3,000くらいで食べられるので行くならランチがおすすめ!

 

ちなみにお昼の銀座は中国の「爆買いの人たち」で街中いっぱいになる。

一昔前と比べると減った気もするが、露骨に中国の人たちが多い。

 

中国の人たちのお買い物事情として、本日も一冊ご紹介したい。なぜ中国人は財布を持たないのかという本である。

中国って日本以上にキャッシュレス化(スマホ決済サービス等)が浸透している。

ぶっちゃけ発展途上国と思っていたが、もう日本の方が大きく遅れている事に気づかされた。

 

中国では一部の地域では現金が使えない店もある。

キャッシュレス化に対して抵抗がない民族のようで、日本人はまだまだ現金派の人が多いように感じる。

 

面白いサービスだと思ったのは、飲食店のチップをスマホで支払うサービス。

飲食店の店員がそれぞれ名札のところにQRコードを持っていて、スマホをかざすと支払われるようになっている。そもそも日本人よりスマホを駆使している割合が多いから、自転車シェアリングも強く普及しているようだ。

 

ちなみに僕は昔、お金がなさすぎてクレジットカードを限界まで使ったことがあって、キャッシュフロー地獄に陥り、なかなか現金を蓄えられなかったときがあった。。

 

カード決済だと若干まだ怖くて、もう少し自分自身にきちんとお金の使い方を叩き込ませようと敢えて現金派を貫いていますわ。恥ずかしい話なんですけど。

 

という銀座とキャッシュフロー地獄に陥って大変だった話でございます。 

 

東京の銀座もいいんですけど、熊本の「銀座通り」も超いいんで遊びに来てね(^^)

 

 

なぜ中国人は財布を持たないのか