桜の話
日本人は桜が好きである。
僕も好きだ。
ちょっと前なんて、桜見てもなにも思わなくて、風情のある景色や季節感というのに全く共感出来なかった。花より団子でしたわ。
去年のちょうどこの時期、都内の公園にピクニックに行きました。
お昼からビールとサンドイッチ、風呂敷を持って桜がたくさん咲いている場所をめがけて行ったんですね。杉並区にある和田堀公園という所です。
公園には家族連れ、外周を走るランナー、カップル、カップルっぽい2人等。
公園の空間だけが時間がゆっくり流れていて、天気もよし。
老夫婦が花畑で天を仰ぐ姿なんかも見受けられ、オイオイそのまま空に登って行くんじゃねぇかと、突っ込みたくなるポイントがありました。いつまでも長生きしてね!
この公園の湖には「カワセミ」という稀有な鳥がいて、バードウォッチングもできる。
入江まで足を運ぶと、70代くらいの男女15人くらいのカメラ部隊が、息を潜めて「タレント」が現れるのを待っている。
1人がドジョウの入った桶をゆっくーり湖に放つと、カワセミパイセンがご登場なさり、わしわし食べ始める。それをバシバシ撮影する。
この日、初めて生カワセミをお目にかかりましたが、お鳥バードさまは大変お美しゅうございました。 撮影自慢大会も開催され、各々かっこいい写真を見せてくれて、楽しい体験となりました。
というわけで今回、桜の季節にちなんで、桜の科学という桜の本を読みました。
正直、この本はかなり難易度高めの内容である。難しかった。
学術的に10種類くらいに分類される桜は、これはこっちに属する、いやこっちだと私は思う、など一般人の我々には全体的にどうでもいい話が多い。
ただ、桜の木は非常にナイーブなものであることがよくわかった。
「桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿」という言葉がある。
桜は環境の変化や害虫に弱く、少々の外乱で幹が腐りやすい。お花見で酔っ払って、枝を折っちゃうと、その切り口から木が腐りやすくなるため絶対にやってはいかんのだそうです。
僕があと50年生きれるとしたら、綺麗な桜の花を見れるのもあと50回しかない。
毎年あと何回かしかないこの時期を、より濃いものにしたいと思う方はチャレンジする価値のある1冊である。
桜、桜と散々書いたのですが、和田堀公園の帰りがけには新宿の思い出横丁で飲んだくれて帰ったんですけどね。ひひ。
花ヨリ団子デスな。
桜の科学 日本の「サクラ」は10種だけ? 新しい事実、知られざる由来とは (サイエンス・アイ新書)