鍬農雅友blog

32歳/都内在住/読書がライフワーク

インターネット上の煽り記事に関する考察

おはようございます。

 

今日は表題のタイトルで書いてみました。「煽り記事に関する考察」

インターネットサービスを見ていると、とんでもない煽り記事にぶつかることがあります。

志村けん 死亡」「大島優子 結婚」

インターネットってエンタメ系を筆頭に、根も葉もないデマ・ゴシップに溢れかえっている情報空間です。

本当に正しい事を言っているのはどれ?

うーん、これは絶対違うな、というのも5年間もインターネットの仕事をしていると、記事タイトルだけ見て釣り記事(期待値を大きく下げるような、タイトルと内容があっていない記事のこと)だなーってリンクを押さないスキルがだいぶ身につきました。

 

え!?まじ?と、つい直感的にクリックして記事を見たら、全然薄い内容だった。

誰だってそんな経験あるんじゃないでしょうか。

 

最近知ったのは、

「橋本環奈ノーバン始球式」

「ノーバン」を「ノーパン」と間違えてクリックする人がかなり多いようで、女性アイドルのプロ野球始球式イベント記事にはだいたい付けられているキーワードのようです。

本当くだらんな。笑 ノーバン?野球部以外にそんな言葉使うのかな?と思ってたらそういう狙いだそうです。

 

自社のホームページやWebにどうやって人を集めようか、と一つずつ科学していくとき、「記事タイトルの重要性」に必ず気付きます。

溢れかえった情報の大海原の中でいかに自分の記事をクリックしてもらうか(タイトルをつけるか)。これってとても大事な事ですよね。記事を作るにもお金や書き手の時間を使って書きますから。

本の出版などは、本当に命がけの勢いでタイトル文を考えるそうですね。

 

しかし、これを変な方向に考えすぎる執筆者がいて、結果「煽り」「釣り」と呼ばれる過剰なタイトル・釣り記事が量産されいてるのが事実です。

 

そこで今日は僕が事例を一つご紹介したいと思います。

 

jp.techcrunch.com

 

先週からすごい話題になっているこの記事について書いてみます。

この記事、一見話題としては面白いし、目を引きやすいタイトルとなっていますが、実際かなり突っ込みどころが多い。

techcrunchは多少煽り記事が多い印象があるので注意が必要です。

 

このイベントで言いたいことはつまり、

「次のビジネスを仕掛けるなら、やっぱりInstagramだよね!みんなでInstagramやっていこうよ!」

ということだと思います。

 

例えば、これが都内のインスタファン女子高生200人でやりました!のようなイベントならまだしも、登壇しているのがFacebookの社長、セプテーニの社長、GENKINGさんというInstagramを流行らせたくて仕方がない人たちのトークセッションなんだから、そりゃもうGoogleは使わないなんて書くわな、と。

 

このイベントの本当の狙いはInstagramというサービスのグロースハック(サービス拡大を狙いとした仕掛け)です。もっとインスタを広くユーザ使ってもらうための働きかけ。

 

InstagramFacebookという法人傘下のサービス、セプテーニさんは大手インターネット広告代理店、GENKINGさんはインスタグラマー。

3者でインスタ盛り上げていきましょー!と団結してやったイベントなんでしょうね。

 

Googleで検索すると文字が出てくるし、(検索結果は)SEO対策されている。あとはスポンサー(広告)とかが上がってきて…ネットってリアルじゃない。Instagramは検索することで言葉より画像が表示される」。

 

この辺がタイトルに紐づく記述で、かなり煽り感。

そもそも、 SEO対策(自社ホームページを検索上位に表示させるテクニック)は別に悪いことではないです。昔ほど簡単には上がらなくなっています。

それからスポンサー広告はきちんと「広告」と表示されているから押さなければいいだけじゃないでしょうか。

テレビCMなんて強制的に見せられるから、よっぽどこっちの方がいいんじゃない?

ちなみに僕はGoogle社は便利なサービス開発してくれる会社なので好きですが、信者ではないです。

そしてGENKINGさん、あなたが個人的にInstagram流行らせたいと思っているだけでは?ないんでしょうか。Googleは使うでしょう。

 

人は、画像検索で情報は探さないと思うんですけどね。まず入力の時点でキーワード、文字を入力している。返ってくる情報も文字やキーワードを期待しそう。

 

最近は若い人が美味しそうな料理をめがけてインスタを使ってお店に訪れる、という使い方をするようですが、その使い方はなるほどなと思いました。

「服」「食」などビジュアルに訴えかける一部にはウケるかもしれない。でも、文献などのドキュメント情報を探すのには向かないサービスじゃないのかな。

 

個人的には、Googleのような検索サービスは多分なくならない。ただし、インターフェースは変わるかも?と考えています。インターフェースとは画面のことを指します。

iPhoneのSiriのような音声(検索キーワードをいちいち入力する必要がない)検索が伸び、

いずれ考えただけで情報検索できるようになって、最終的には入力画面がなくなって検索結果画面だけになる、みたいな感じなんですかね。

 

未来のサービスをあれこれ妄想するのは面白いなと、土曜の午後を過ごしています。

 

ネットの記事には「書き手の狙い」が必ずあり、多くの人が見てくれるように「魔法」がかけられている。そういう意味で分かりやすい良い記事だなと感じました。

 

それからアジり屋(煽る人)と言われようがGENKINGさんのように、勇気を出して大きな声を出せる人の所に結局は人が集まり、サービスが浸透していくんだろうなと参考になりました。

 

Have a good day★