鍬農雅友blog

32歳/都内在住/読書がライフワーク

引っ越し屋さんの営業マンに即決させる方法

つい先日、引っ越しの手続きを終えたので書いた。 2、3月といえば異動や引っ越しの季節だ。 専門の会社に頼んだことがない人は、「一体いくら請求されるんだろう...」と不安ではないだろうか。そこで今日は自分なりの交渉のポイントを書いてみた。 ちなみに…

恐れと見下しの心理について

網野善彦さんの「日本の歴史をよみなおす」という本の中に「畏怖と賤視」という説がある。 中学生の時くらいだろうか、頭ではなく「体」で覚えたこの漢字。本を開くまで、単語の意味を知らなかった。まず、これ「いふ」と「せんし」と読みます。 これらは簡…

なぜコウモリは夜飛ぶのか

昔、コウモリと野ネズミがいました。 コウモリは野ネズミと仲がいいふりをしていたけど、実は野ネズミのことが嫌いでした。 夕食を共にしていたある時、野ネズミは料理上手のコウモリに尋ねました。 野ネズミ「君のスープは美味いな。僕にもレシピを教えてく…

出費節約。携帯大手キャリアから格安SIMの移行について

格安SIMの請求額確認画面をTwitterやFacebookでシェアしたら、思った以上に個別に問い合わせが来たので書く。 格安SIMの変更は「もう今日の夕方、仕事終わった後行く」くらいの気合いがいる。大袈裟ではなく割とマジである。 格安SIM契約へ携帯キャリアを移…

道路職人

道路を作る国の責任者だったTは、多くの市民から「道をもっと広くして欲しい」と言われた。 みんなの為に働く事がすきだったTはチームを集め、さっそく取りかかった。 半年後、1車線だった道路は2車線に増えて、渋滞が解消されるようになった。 しかし今度は…

帳簿の話

イタリアの商人達はどんぶり勘定だった。 今、当たり前にある「会計」という概念がなかった遠い遠い昔の話。 商人「帳簿をつけるだぁ?てやんでぇ、そんな面倒な事俺がするけぇ、でぇじょうぶだ。」 多分、当時の八百屋なんかは昼間っからビール片手にこんな…

最も安くハイボールを飲むには

家でハイボールを作った方が安いのか、市販のハイボールを買った方が安いのか。 色々と調べてみた結果、やはり家で作った方が安そうである。 具体的には、 ・ウイスキーの量を年間45本程度とする ・Amazonで格安の炭酸水を箱買いする ※ウイスキーはサントリ…

交渉の話

昨年、結婚に伴い7年間住んでいたアパートの引っ越しをした。 夏は暑くて、冬は寒い。色々と工夫をしないと生活に支障が出る家だったが、立地も良く家賃も手頃で気に入っていた。新卒1年目から住み続けていた家で愛着もあった。 ちょうど6年目を迎えた頃、「…

ハイボールの話

「ハイボールを1つ。」 本当は1杯目はビールを飲みたいんだ。 風呂場の鏡に写った自分のだらしない裸体が店先で頭をよぎる。 最近の宴会は葛藤からスタートする。 今まで通り、食べたいものを赴くまま食べていると体が維持できなくなってきた。 年と共に失っ…

幸せな男

203X年、Sは50歳で生涯の幕を下ろす事になる。 死ぬ直前、Sは思った。 俺はこれまですごいたくさんの時間を犠牲にして仕事をしてきた。チャレンジもした。 失敗もあったけど、人に恵まれ、それなりに財も成した。 働き始めて...そうか、30年くらいか。 世の…

リスクとハザードの話

1月某日、区役所で順番待ちをしていると、フロアにいる人達の携帯アラートが一斉に鳴り出した。 区役所ともなると緊急時には館内アナウンスがあるらしい。 津波の心配はないようだが、僕はソワソワ感がなかなか抜けず、ツイッターやニュースサイトをしばらく…

銀座の話

同窓会に参加した時、やたらお酒を振る舞うのと会話が上手な女友達がいた。 普通の大衆居酒屋なのに、店員さんが持ってきたお冷をいちいちマドラーで混ぜて渡してくれたり、僕のコップに露が付くなり絶妙のタイミングでお絞りで吹いて渡してくれる。 そして…

桜の話

日本人は桜が好きである。 僕も好きだ。 ちょっと前なんて、桜見てもなにも思わなくて、風情のある景色や季節感というのに全く共感出来なかった。花より団子でしたわ。 去年のちょうどこの時期、都内の公園にピクニックに行きました。 お昼からビールとサン…

屠畜とヴィーガンの話

福岡県の門司にある橋本食品という店を紹介したいのですが、この店は 「バーベキュー用の肉を10人分欲しい。1人あたり1500円分で。肉はカルビとロースと、ホルモンとウインナー、牛タンを入れて欲しいです。」 このように、好きな分量を店長チョイスでパック…

ラジオ体操の話

夏休みを大きく妨害してくる要因に「宿題」があり、その次にくるのが「ラジオ体操」だ。 今思えば、何も考えずに毎日6時に起きて、よく通ったな。 ラジオ体操をさせる学校側の魂胆は、おそらく「早起きの習慣を崩させないため」なんでしょうね。僕の家はラジ…

大人になって知る面白いこと/ 間違う力 - 高野秀行

う◯こネタは小学生だけの笑いではなく、大人になってからだともっと面白いんだと大学生になって知りました。 小学生の頃、どうしても我慢できずに公園の脇でやってしまった、そして葉っぱで拭いた、などのエピソードは僕もあります。自分でいうけど、これは…

桜えびと倉沢のアジについて

桜えびと倉沢のアジについて。 およそ3月末〜5月にかけて、静岡では桜えび漁が解禁になり、美味しい桜えびがたべられるようです。 「桜えび」という水産物は全国で静岡県でしか水揚げされないこと、かつ限られた漁師にしか漁獲権が許されていないという非常…

ビジネス書には時間を使わんでいいという話

最近会社が日本橋に移り、とある本屋が通勤路に組み込まれました。大変嬉しい。 金ピカ文字のビジネス書が入ってすぐバァンと並べてある、よくある本屋さんです。 本屋さん側が「どうしたらたくさん本が売れるか?」というのを突き詰めていくうちに、きっと…

ネットワークビジネスの話

先日、僕が大好きな新宿のプチ文壇バー月に吠えるで、とある作家に会いました。 会ったと言っても、話もせず隣で飲んだだけですが、その人はソーダ水を頼んで15分くらいで帰って行ったんですね。 バーテンダーさんは持ち前の饒舌さを失って終始緊張でソワソ…

99%の会社はいらない - 堀江貴文

堀江さんの新しい本を読みましたのでご紹介です。 新宿のブックファーストにズラーッと並んでて、面白そうだから買ってみました。 堀江さんが手掛ける本とかWEBニュースは昔からついつい見てしまいます。 みんな頭では分かっててもなかなか踏み出せない領域…

アウトコースハイのボール球

先日、30歳記念同窓会をやろうという連絡が中学校の同級生からあり、今年の夏は久しぶりにお盆を熊本で過ごします。 GW、お盆、正月って飛行機が高すぎる(><)人は混むしなぁ。 なので、いつもちょっとずらして地元に帰るようにしているのですが、今年は8…

ハーメルンの笛吹き男 - 伝説とその世界

こんばんは。 みなさん、今週も一週間お疲れさまでした。 今宵はオススメの書籍を一つご紹介。 確か3年前くらいに読んだ一冊です。切り口がとても面白いので手に取ってみたのですが、こんな嘘みたいな話を真面目に研究しようとするオッさんがいるのか、と思…

クリーニング屋のおばちゃんは凄腕商売人という話

こんばんは。 今日は、小話を一つ。 家から歩いて100mくらいのところに、たたみ3,4畳くらいの広さのクリーニング屋があります。70前後くらいのおばちゃんがたった1人でやっているんですね。 僕は仕事柄、スーツを着る仕事をしているので2週間に1回くらいのペ…

計画と無計画のあいだ - 三島邦弘

こんばんは。 今日はとても面白い本を見つけたのでご紹介致します。 最初に余談を少々。 僕は昔、本が大嫌いでした。 考えるのが面倒くさいし、退屈だなぁという感覚です。1冊200ページも読み切る読書体力ないわ、という感じ。考えるということが苦痛でした…

インターネット上の煽り記事に関する考察

おはようございます。 今日は表題のタイトルで書いてみました。「煽り記事に関する考察」 インターネットサービスを見ていると、とんでもない煽り記事にぶつかることがあります。 「志村けん 死亡」「大島優子 結婚」 インターネットってエンタメ系を筆頭に…

今後のネット広告に関する考察

www.sem-r.com 今日このニュースを代表から知らされ、驚きました。広告畑にいるので、個人的にはこういうニュースは気になってよく見る方です。 今回はこのニュースを見て、ぐるぐるっと思ったことを書きました。タイトルは「今後のネット広告に関する考察」…

AI(人工知能)という便利な言葉について

こんにちは。 東京、あったかいです。こんな日は海にドライブでも行きたいもんだ! さて、今日は書評じゃなくて批評を書きます。 今、流行の「AI」について。 AIってなんでしょうか。 人工知能(Artifical intelligence)とは人工的にコンピュータ上などで人間…

「タレント」の時代 〜世界で勝ち続ける企業の人材戦略論 - 酒井崇男

大好きな講談社現代新書シリーズの一冊です。 僕は普段あんまりビジネス書は読みませんが、書店の講談社コーナーに行き、 パラパラと読んでみて面白そうだったので買いました。 簡単に言うと、 本当にみんなが求めるものづくり、サービス提供が出来る優秀な…

ジャガイモのきた道 - 山本紀夫

私が担当しているクライアントさんに、ジャガイモを扱われておられるクライアントさんがいらっしゃいます。だからなのか、一際目に止まる本だったので、面白半分手に取ってみました。 その名の通り、これはジャガイモの本。ジャガイモをここまで分析した本は…

書評 - 危険な愛人マタハリ 今世紀最大の女スパイ

タイトルが面白そうで手に取りました。 「マタ・ハリ」という人は1900年代に入ってから諜報活動(国どうしの秘密情報をこっそり探る人)をしていた踊り子・ストリッパーです。 この人は一言で言うならかなりの「悪女」。 国のトップとも言える偉い人たちと一夜…