鍬農雅友のブログ

好きなこと書きます

銀座の話

同窓会に参加した時、やたらお酒を振る舞うのと会話が上手な女友達がいた。

 

普通の大衆居酒屋なのに、店員さんが持ってきたお冷をいちいちマドラーで混ぜて渡してくれたり、僕のコップに露が付くなり絶妙のタイミングでお絞りで吹いて渡してくれる。

 

そして他人の話を引き出すのが異常に上手い。

アハハ!そうだよねーと僕の話に合わせながらも、反対側で隣の男のタバコに火をつけている。その間「こいつ話全然聞いてねぇな」と思わせる素振りが全くなく、嫌気が感じられない。

みんなはあんまり気づいていないけど、場は完全にこいつに制圧されている。キャバクラ嬢か?なんか違うような。

 

僕は只者じゃないだろうと問いただした。

隠すことなく教えてくれたが、数年間東京・銀座のホステスとして働いていたという。

「家賃は自分の歳と同じくらいのところに住んでたねー」といい、仕事上のお付き合いやストレス発散でお金をたくさん使ってしまい、貯金はないらしい。

 

学生時代は一回り上の人と付き合ったり、マセガキでテングなやつだなと思っていたが、角が取れてすっかり大人の女性になっていた。同級生ながら関心した。

そして常に2手3手先、周りの事を考えて動ける彼女が光って見えて、すごい遠くにいる気がした。

 

「銀座はすごい街よ」

彼女はそう言う。僕の場合は、勤め先が東銀座にあったのでたまたま毎日銀座近辺の街を歩くことが出来た。

銀座の「昼の顔」しか知らないので、彼女の半分も知らないはずだが、すごい街というのは同感である。

 

銀座は全体的に気品のある街である。

過去4年間「渋谷」勤務していたので、渋谷との違いはよく分かる。

客層が全く異なり、「◯◯デモ隊」や「ハロウィンの仮装パーティ」も見ないし、年末年始のカウントダウンも行われない。朝方酔いつぶれて道に寝ている人もいなければ、強面の客引きの兄さんもほぼいない。

  

銀座の街は、夜な夜な着物を来た人が現れる。

位(くらい)の高そうな人が、そういうママのいる店にスッと入っていく。うわーどんな人が入ったんやろうと、つい貧乏根性でジロジロ見てしまう。

 

それから銀座といえば、やはり高級鮨屋だ。

正直、夜は目が飛び出るほど高くて、僕は恐ろしくて入れていない。

ただ、ランチはそうでもない。¥2,000 〜 ¥3,000くらいで食べられるので行くならランチがおすすめ!

 

ちなみにお昼の銀座は中国の「爆買いの人たち」で街中いっぱいになる。

一昔前と比べると減った気もするが、露骨に中国の人たちが多い。

 

中国の人たちのお買い物事情として、本日も一冊ご紹介したい。なぜ中国人は財布を持たないのかという本である。

中国って日本以上にキャッシュレス化(スマホ決済サービス等)が浸透している。

ぶっちゃけ発展途上国と思っていたが、もう日本の方が大きく遅れている事に気づかされた。

 

中国では一部の地域では現金が使えない店もある。

キャッシュレス化に対して抵抗がない民族のようで、日本人はまだまだ現金派の人が多いように感じる。

 

面白いサービスだと思ったのは、飲食店のチップをスマホで支払うサービス。

飲食店の店員がそれぞれ名札のところにQRコードを持っていて、スマホをかざすと支払われるようになっている。そもそも日本人よりスマホを駆使している割合が多いから、自転車シェアリングも強く普及しているようだ。

 

ちなみに僕は昔、お金がなさすぎてクレジットカードを限界まで使ったことがあって、キャッシュフロー地獄に陥り、なかなか現金を蓄えられなかったときがあった。。

 

カード決済だと若干まだ怖くて、もう少し自分自身にきちんとお金の使い方を叩き込ませようと敢えて現金派を貫いていますわ。恥ずかしい話なんですけど。

 

という銀座とキャッシュフロー地獄に陥って大変だった話でございます。 

 

東京の銀座もいいんですけど、熊本の「銀座通り」も超いいんで遊びに来てね(^^)

 

 

なぜ中国人は財布を持たないのか

桜の話

日本人は桜が好きである。

 

僕も好きだ。

ちょっと前なんて、桜見てもなにも思わなくて、風情のある景色や季節感というのに全く共感出来なかった。花より団子でしたわ。

 

去年のちょうどこの時期、都内の公園にピクニックに行きました。

お昼からビールとサンドイッチ、風呂敷を持って桜がたくさん咲いている場所をめがけて行ったんですね。杉並区にある和田堀公園という所です。

 

公園には家族連れ、外周を走るランナー、カップル、カップルっぽい2人等。

公園の空間だけが時間がゆっくり流れていて、天気もよし。

 

老夫婦が花畑で天を仰ぐ姿なんかも見受けられ、オイオイそのまま空に登って行くんじゃねぇかと、突っ込みたくなるポイントがありました。いつまでも長生きしてね!

 

この公園の湖には「カワセミ」という稀有な鳥がいて、バードウォッチングもできる。

 

入江まで足を運ぶと、70代くらいの男女15人くらいのカメラ部隊が、息を潜めて「タレント」が現れるのを待っている。

 1人がドジョウの入った桶をゆっくーり湖に放つと、カワセミパイセンがご登場なさり、わしわし食べ始める。それをバシバシ撮影する。

 

この日、初めて生カワセミをお目にかかりましたが、お鳥バードさまは大変お美しゅうございました。 撮影自慢大会も開催され、各々かっこいい写真を見せてくれて、楽しい体験となりました。

 

というわけで今回、桜の季節にちなんで、桜の科学という桜の本を読みました。

 

正直、この本はかなり難易度高めの内容である。難しかった。

学術的に10種類くらいに分類される桜は、これはこっちに属する、いやこっちだと私は思う、など一般人の我々には全体的にどうでもいい話が多い。

 

ただ、桜の木は非常にナイーブなものであることがよくわかった。

 

「桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿」という言葉がある。

桜は環境の変化や害虫に弱く、少々の外乱で幹が腐りやすい。お花見で酔っ払って、枝を折っちゃうと、その切り口から木が腐りやすくなるため絶対にやってはいかんのだそうです。

 

僕があと50年生きれるとしたら、綺麗な桜の花を見れるのもあと50回しかない。

毎年あと何回かしかないこの時期を、より濃いものにしたいと思う方はチャレンジする価値のある1冊である。

 

桜、桜と散々書いたのですが、和田堀公園の帰りがけには新宿の思い出横丁で飲んだくれて帰ったんですけどね。ひひ。

 

花ヨリ団子デスな。

 

桜の科学 日本の「サクラ」は10種だけ? 新しい事実、知られざる由来とは (サイエンス・アイ新書)

 

 

 

 

 

屠畜とヴィーガンの話

福岡県の門司にある橋本食品という店を紹介したいのですが、この店は

 

「バーベキュー用の肉を10人分欲しい。1人あたり1500円分で。肉はカルビとロースと、ホルモンとウインナー、牛タンを入れて欲しいです。」

 

このように、好きな分量を店長チョイスでパック注文ができる。おまけにタレも付けて郵送して送ってくれる。まじで便利。

 

精肉店の肉はスーパーのと比べるとはるかに美味い。スライスされたタイミングが持ち帰る直前なので鮮度が保たれている。ここを知ってから、身内で行うバーベキューの時はスーパーではなく、必ずここで注文するようになった。

 

昨年の8月、奥さんのご家族のおもてなしとして僕が旗を振って、バーベキューをセッティングした話。10年ぶりなんですけど、昔よく利用させてもらってて、、」と切り出すと、電話口の店主はそれはそれは喜んでくれました。お金はもう後でいいんで、なんて言いながら結局頼んだ分以上の肉が届く。

 

「お肉屋さん」は歴史を遡ると悲しいエピソードが結構ある。

今はかなり減ったんじゃないか。肉屋・屠畜業を生業とする人たちへの偏見は、残念ながら古い人達を中心に根付き、なかなか結婚が出来なかったり、下の位に見られることが多いようだ。

 

屠畜と言えば、小学校低学年くらいの時に猟銃でハトを撃って食べる近所のおっちゃんにめちゃくちゃ怒られた記憶がある。僕は彼らにとって一番のタブーを言ってしまったのだ。

 

「かわいそう」

 

屠畜していただいている人たちに最も言ってはいけない言葉である。そして、もちろんお決まりの文句で怒られるわけです。

 

「そんなことを言ってはいかん!命をいただいているのだから」

 

最近は「ヴィーガン」という言葉がある。「菜食主義者」、いわゆる私たちは野菜しか食べません!という考え方を持った人たちで、「肉食」と対称的な人たちの事だ。

 

菜食主義ってどうなんでしょうか、野菜も命だろ?動物を絶命するのと何が違うのか?、という問いにはどのようにお答えいただけるのかしら。

ブログをお読みになったヴィーガン主義者の方がいらっしゃったら、是非コメントをいただきたい。

 

僕はやっぱり屠畜家の人たちに感謝しながら美味しいお肉を食べたい。

今後、僕自身が屠畜の仕事にはご縁があるかわかりませんが、世界の屠畜事情を取材した人の本を読みました。

 

僕はチェコのくだりが好きでした。

1990年代にEUに加盟するか否かは、食肉加工処理に携わる人達にとって死活問題だった。加盟するとチェコ産のあらゆる生産物がEU基準に合わなくなり、食品の提供ができなくなって食べていけなくなる人がたくさん出てきちゃうわけです。

さらにドイツに騙されて古い解体機械を買わされたりと、苦境に立たされるチェコですが、この国には「トラチェンカ」という絶品豚料理があるそうな。

是非、一度はチェコに行って食べてみたいと思った。

 

明日はいきなりステーキいくか。

 

世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR (角川文庫)

 

 

ラジオ体操の話

夏休みを大きく妨害してくる要因に「宿題」があり、その次にくるのが「ラジオ体操」だ。

 

今思えば、何も考えずに毎日6時に起きて、よく通ったな。

ラジオ体操をさせる学校側の魂胆は、おそらく「早起きの習慣を崩させないため」なんでしょうね。僕の家はラジオ体操が行われる広場まで自転車で15分くらいの少し遠いところにあり、毎日嫌で嫌で仕方なかった。

 

休み明けにはちゃんと通っている証明としてスタンプカードを提出しなきゃいけないですよね。リーダーっぽい人が体操の後にスタンプを押してくれて、一杯になっているかを先生がチェックする。

 

そういえば体育の授業さえも運動会前に限って、ラジオ体操のやり込みで潰れることもあったなぁ等、正直ラジオ体操に良い思い出はあまりない。

 

深掘りしても何の意味があるのか全然わからんのですが、ラジオ体操を調べたがる人、そして実際にしまった人がいるんです。世の中は広い。高橋秀実という人が書いた素晴らしきラジオ体操という本を紹介します。

 

都内にある約270箇所のラジオ体操広場に自ら行ってラジオ体操をする。そして話を聞く、という本なのですが、結構面白かった。

 

 

日本はラジオ体操国家である。

一番最初は、メットライフ生命という民間の保険会社がNHKと共同で「国民の健康増進」を表向き、裏では「広告戦略」として始まり、1935年時点で7000万人超えの人がやっとるそうです。

 

もうそれから100年近く経ってるから、もっと多いはず。

今は学校でやらされるので日本人はほぼ全員が一回くらいはラジオ体操やってますよね。僕らは保険会社からスタートしたPR運動をジャンジャンやっとるわけですわ。

 

「健康になったんだ!」「ラジオ体操が生きがいなんだ!」

毎朝6:30、ラジオの前で待ち構えて、5分体操をして帰る、これがルーチンのお年寄りからは、こんな前向きな声が聞こえてきそうでホッコリする。まぁ、僕はいかんのですけどね!

「思い込み」って身を支えるときがあるものですよね。

 

ただ、本を読み終わる頃、僕のようなヤツが人生の後半に「やっぱラジオ体操やなー!お前もやれよ!」と、煙たがる周りを巻き込みながら、ジャンジャンやってそうな気がして、なんだか切なくなった。

  

素晴らしきラジオ体操 (草思社文庫)

大人になって知る面白いこと/ 間違う力 - 高野秀行

う◯こネタは小学生だけの笑いではなく、大人になってからだともっと面白いんだと大学生になって知りました。

 

小学生の頃、どうしても我慢できずに公園の脇でやってしまった、そして葉っぱで拭いた、などのエピソードは僕もあります。自分でいうけど、これは「かわいい笑い」っすわ。

 

大人になって、大学生になり酔っ払った勢いで公の門前する人や、掴んで投げている人を見たことがあります。食事中にご覧になられた方すみません。

 

僕はあの時、腹が捩れるほど笑った。

アルコールが入っていた事が面白さを加速させていたと思うけど、お酒飲んでなくても死ぬほど笑っていたに違いない。

 

Amazon Prime会員限定の「ドキュメンタル」という企画がまさにこの当時に近い状況を具現化してくれている。お笑い芸人も「なんでもアリ」と言われれば下ネタかよー、と思いつつも面白い。

30超えても、笑ってしまう。まっちゃん面白いなー。

 

高野秀行」という作家はこんな「笑い」を提供する人ではないと思いますが、ぶっ飛んだ事をするという意味では共通している。間違う力 (角川新書)という本を紹介します。

 

 

ルポライターの作品って、そこまですんのかい!っていう度合いが大きければ大きい程、作品が面白い傾向にあると思うんですね。もちろんその人が書く文章力が一番でしょうが、今日紹介したい本はその両面が充実していました。

 

断片を紹介するなら、アヘンが医薬品として処方される国でまんまとアヘン中毒になっとるんですよ。全く模範にも参考にもならん話ですが、これくらいぶっ飛んだ内容がギッシリ詰まってる本です。

 

 

 

「間違う力」ってなんかね。読んだ感想は、

 

とにかく何でもやってみなはれ

 

だいたいこの手の本はタイトルで書いてある内容も想像できますが、想像通りの感想。笑 でもエピソードが面白くて、感想とかどうでもヨシです。

 

「俺は根拠や理由が明確でないことはやらない」なんていうロジカルモンスターのあなた、ワーカーホリックさんほど刺さる一冊じゃないかな。

 

バカになれる人、ってかっこいい。あ、ちなみにこの高野さんすごい頭キレキレな人ですよ。

 

 

間違う力 (角川新書)

桜えびと倉沢のアジについて

桜えびと倉沢のアジについて。

 

およそ3月末〜5月にかけて、静岡では桜えび漁が解禁になり、美味しい桜えびがたべられるようです。

 

「桜えび」という水産物は全国で静岡県でしか水揚げされないこと、かつ限られた漁師にしか漁獲権が許されていないという非常に希少な海老のようです。

よくよく調べてみたら、東京湾でも採れるっちゃ採れるらしい。が、大人の事情で採ろうものなら大変な捌きを受けるようです。

 

昨今は、燃料代の高騰や環境の変化で水産物が採れなくなるニュースが多い気がします。イカとかは特にヤバそう。

www3.nhk.or.jp

 

桜えびはどうでしょうか。色々聞いてみたけど、真偽がわからなかった。

「マジで採れてない」のか「漁師が漁獲をセーブしてる」のか、地元寿司屋の大将に聞いても、本当に漁師しかわからん、というような感じだったんですね。

 

桜えびは水揚げ単価もすごく高く、周りの漁師からすると垂涎の的。漁獲権を持ってる人が本当に全国で10人くらいしかいなくて、ガッチガチに守られているようです。

さらに漁獲権を持ってる人にも定期的に内外から監査が入り、規律を破ろうもんなら村八分を食らう、そして漁獲権を剥奪されてしまう仕組みが確立されている。

 

田舎の情報網というやつは無駄に早い。都会に比べて接触する情報量が少ない分、人の失敗や浮いた話が面白くて仕方がないわけです。とにかく早い。

僕自身も出身が熊本の田舎の方ですが、会ったこともない友達のオバさんが僕が東京で働いていることを知っていたり、どこでどう見られているかは分からないってのは関東の人たちよりも敏感だと思う。

 

静岡の人も然り、田舎の人はみんなだいたいこの「感覚」があって、ルールを破らぬよう、何より漁獲権を次の更新時にももらえるよう、しっかり守っているのだ。ビジネス的にもすごいオイシイ商品なんでしょうね。

 

そんな大切な大切な桜えびを食べてやろうと、静岡に行ってきました。清水区の由比というところです。

 

由比漁港は観光地化していて、足を運べば「あーここで桜えびが食えるんだ」というのがすぐわかります。

 

同じ目的できた人達で長蛇の列を成しているので、食べるには時間がかかるので要注意。

yuikou.jp

 

僕もここに行きましたが、ハッキリ言って胸焼けのする桜えびのかき揚げ丼が出てきて、おすすめはしません。

 

よくある話ですが、「観光地化した場所」と「地元民」というのはあまり仲が良くなかったりします。

 

お客さんがたくさん流れてくる場所というのは、どんどんビジネスライクになってきて、多少商品のクオリティを抑えてでもたくさん量を捌くことに尖っていきますから、「感動する美味しさ」ってのは小さかったりします。東京だと築地がいい例かもしれないですね。

 

本当に美味いやつしか俺は出さん、そして味が分からん客は帰れ!くらいの大将のお店に行きたいところです。

 

で、見つけた。「銀太」という寿司屋です。

案の定、大将は直営所の事を良く思っていなかった。笑 外観こんな感じ。

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 由比駅を降りてすぐあるので、どうぞ行ってみて下さい。

桜えびのフルコースが食べられます。

 

ここの料理は本当に美味しかった。値段も高くありません。

桜えびのかき揚げも注文が入る度に油を変えて揚げるそうで、胸焼けも全くありませんでした。

 

「桜えびよりももっと美味いものが由比にはあるんだよ」とニヤリと大将。 

それがアジ!

 

静岡には「倉沢のアジ」という日本一のアジ(大将曰く)がいます。

僕が行った日はお客さんも他にいなくて、大将にかなりアツく語ってもらって非常に貴重な情報が得られました。推定70近い優しいおっちゃんで、もちろんSNSなんてやる人じゃないので忘れないうちに書き残します。

 

倉沢のアジとは桜えびを食べて育っている非常に贅沢なアジのようです。

普段は水深の深いところにいる桜えびは、お腹が空くとプランクトンを食べるために水深の浅いところまで上がってきます。それらをガツガツ食べて定置網に引っかかってくるアジが「倉沢のアジ」と呼ばれ、非常に旨味が強いアジとなります。

 

さらにさらに。

魚界にも上には上がいるもんで、どうやら倉沢のアジの中でも最上位に位置するアジが中にはいるようです。

 

上がってきた桜えびも満腹になるとまた海底の深いところに降りていきますが、

極一定数それを追いかけて水深の深いところまで下がっていくアジがいます。

海底には脂のたくさん載った「いわし」が潜んでいて、今度はそれを食べ始めてる。

「倉沢のアジ」にさらに脂が載って美味しくなる、というわけです。

 

運が良ければ食べられるということで、いつも食べられるわけじゃないらしいんですが、なんと運良く食べられました。

これはホンマのホンマに美味い。由比に行かれる方は直営所ではなく、是非こっちに行って下さいな。たくさん桜えびを食べて育っているからか、確かにアジなのに海老っぽい風味がしました。

 

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今の時代、Webで調べればどんな情報でも得られそうですが、眠っている情報っていっぱいあるもんだなと感じた話。

 

いやー、また行きたい。静岡最高でした。

ビジネス書には時間を使わんでいいという話

最近会社が日本橋に移り、とある本屋が通勤路に組み込まれました。大変嬉しい。

 

金ピカ文字のビジネス書が入ってすぐバァンと並べてある、よくある本屋さんです。

 

本屋さん側が「どうしたらたくさん本が売れるか?」というのを突き詰めていくうちに、きっとこういう本の並び、レイアウトになったのかなぁと思いつつ、全くそれらの本には喚起されないので奥にあるもっとマニアックな棚にいつも直行しております。

 

昔はよく読んでいたビジネス書、最近は全く読まなくなりました。

仕事に対する向上心は衰えてるどころか増すばかり。それに反比例して、どんどん読まなくなっていったように思います。

 

なぜか。

 

自分の仕事でいつ使っていいのかよくわからない方法論とか、他人が上手くいった成功事例などをいくらインプットしても全然自分の仕事での活かし方が分からないんですよね。

 

そして「それをどう活かすか」だの「投資」だの、目的意識を持った読書は疲れる。ビジネス書を読むと必ずこういう思考になるんですよ。本を読むことが仕事みたいに。

 

そんな本を無理して読まなくとも、自分の血肉になる本って世の中にいっぱいあるんだと気付いたんですね。書物は楽しんで読みたいですね。エンターテイメントなのだから!

 

ビジネス書から能動的に入れ知恵しておく習慣は仕事人として重要かもしれないですが、ピカピカの肩書で出世頭の偉いおっちゃんの書くカターイ話はまぁ全然面白くないのです。

 

本はお金を積めば誰でも出版できる時代になりました。

それゆえに、自分の名刺代わりに書かれた本、著者が印税を得るための「売るため」の本が最近とても増えています。

こういう本には「著者の想い」という隠し味があんまり効いていないので、細く短く、脚光を浴びずに埋もれて終わるのです。ほぼ例外なく。

素敵な本には必ず含まれる、重要なスパイスなんですけどね。

 

ということで、

ビジネス書はクライアントの話についていける程度に最新のトレンドだけ抑えておき、楽しいやつを読みましょう。

 

今日も、僕の好きな楽しい本を紹介します。

 

www.amazon.co.jp

 

この人の本はどれも凄まじく面白いですが、僕はこの本が特にわかりやすくて好きでした。例の隠し味、ビリビリ効いてます。

 

田丸さんは同時通訳の仕事をしている方なので、おそらく言葉をどう解釈し、どのように伝えれば、分かりやすく相手に伝わるか?面白いと感じてもらえるか?という事を毎日毎日考えていて、それを生業にしている人なのでしょう。

だから、いちいち面白い。いちいち面白い人って周りに1人、2人いるじゃないですか?田丸さんの文章からはそういう人なんだろうな、という印象を受けます。

 

もう少し具体的に言うなら、自分の周りにいる一番面白い人を1人思い浮かべてみて下さい。その人が自分のためだけに、小一時間ひたすら喋ってくれたみたいな体感が得られます。

 

どうでもいい話を笑いに変えてくれる人っていいですよねー。

この本は、僕にとってはどうでも良かった女好きイタリア人の話を面白く変換してくれたので、イタリアという国に興味を持たせてくれたんです。

 

そういえばクライアントのチーズのことも調べてみようか、とか、なんで女好きの文化が醸成されたのか歴史を調べてみようか、とか。

こういう好奇心が広がっていく感覚、重要。

 

ご本人がイタリア人男性に追っかけられたところから、手のひらを返される瞬間まで、ご自身のバスガイドの仕事での話を「女子目線」で書いてあるのですが、その中にちょいちょい下ネタが噛ませてあり、みんなが面白いと思うポイントを的確に突いてきます。

 

あぁ、言葉に長けた人が書く本ってこういう事なのか、というのが素人にも一発で分かる素晴らしい本でした。

 

読んでいて楽しいし、プロの文章に触れられるし、結局はこういう本が仕事にも効くのだと思います!良い本にぶつかると幸せですな。

 

では、おやすみなさいzzz